ケース1 偏差値62の公立高校の場合
まずは下の表をご覧いただきたい。
この表はある都道府県公立高校(偏差値62)の2019年度入試における受験状況です。
偏差値62の高校といえば、だいたい地元2番手クラスの進学校といった感じですが、合格率をみると、どの大学群も容易には入れないことがわかります。
日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)では現役受験者34人に対して合格者は7人で合格率は約20%です。
この20%という数字は非常に厳しいもので、日東駒専クラスでも5人に1人しか受からないという結果となっております。
上のグラフは日東駒専の各大学ごとの受験結果をまとめたものです。
合格率は日大14.3%、東洋大17.6%、駒沢大25%、専修大33%全ての大学で合格率が低くなっております。
一方、日東駒専の次のクラスと言われている大東亜帝国(大東文化大学・東海大学・亜細亜大学・帝京大学・国士舘大学)では約40%の合格率で、受験しても半分も受からないというのが現実のようです。
ちなみにMARCH(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)で約20%、早慶(早稲田大学・慶応大学)で約14%となっております。
この高校は国公立大学には80人程度合格しております。
また、国公立大のほか私立大学では多くが地元私立大学に進学しております。
このことから、日東駒専はこの高校の中では進学先が上位の部類にあたりますが、合格率の低さを考えると成績上位~下位までの幅広い層が受験しているものと分析できます。
関東の私立大学の受験結果はどのグループの合格率も同様に低くなっておりますが、これは高校内でものグループごとに受験者のレベルもすみわけられているからだと思われます。
この受験結果から、偏差値62の高校といえども日東駒専は簡単に入ることはできない大学群であるといえます。
※データは独自調査によるものです。