東洋大学の2011年度と2020年度の入試を比較
この表は「日東駒専は難化したのかⅠ」に掲載した表をグラフ化したものである。
ご覧のとおり高校偏差値45~59の偏差値帯では2020年も2011年もあまり合格者に変化はないのに対し、偏差値60以上から顕著に増え始めている。
この10年間で、東洋大学への合格者が最も増加しているのは偏差値65~69、次いで偏差値71以上、その次に偏差値60から64の順番となっている。
次に割合を見てみよう。
ご覧のとおり、東洋大学合格者の偏差値別内訳をみると10年前と比較して変化が顕著だったのが、偏差値70以上のトップ校だ。
割合が10%から20%へと倍増したことだ。
これは、10人にひとりから5人にひとりとした方がイメージしやすいと思う。
このほか、偏差値65から69では10年前と比較し、39%→44%と5%ほど増やしている。
一方で偏差値60~64の高偏差値帯では30%→24%(6%減)、偏差値55~59では13%→8%(5%減)、偏差値50~54で5%→3%(2%減)、偏差値45~49で3%→1%(2%減)と64以下の偏差値ではすべての偏差値帯で合格割合が減っていることがわかる。
これは、偏差値65以上の高校からの受験生が増え、64以下の高校の受験生がはじき出されてしまった結果といえる。
偏差値65以上の高校の合格割合は64%にのぼり、偏差値60以上になると、88%となる。
偏差値59以下の合格割合は12%しかないことがわかり、このクラスから一般試験で合格するのは厳しい状況といえる。
こんなに難しいということがこれまでの解説によりわかってきた日東駒専。
日東駒専在校生並びにOBは誇りを持ちましょう。
※【出典】データ内の数値について:2011合格者数と2020合格者数の欄は週刊誌「サンデー毎日」に掲載された数値を参考としています。また、偏差値は複数で公表されている2019年のデータを参考としております。それを基に独自に集計したデータです。