東洋大学の合格者・進学者について考察

東洋大学の実際の進学者のレベルは?

 日東駒専の東洋大学はどのレベルの高校からどのぐらい進学するのかということを調べてみた。 

 同じようにコンパクトな地域に人口が密集している埼玉県の公立高校で算出することで、大体の傾向がつかめると考えた。

 データは2013年度のもので、各種公表されている実進学者数と合格者数を参考値とした。

 実進学者数は現役生限定であり一般入試以外の制度で入学した人も含んでいること。

 合格者数は一般入試が主で、一人が複数回合格している場合もあることや現役、浪人も含んだ数字であると思われることから単純に進学者数÷合格者数×100が進学率とはならないということを踏まえつつ、あくまでも目安として考えていただきたい。

2013年合格者数・進学者数の状況

 この表は2013年度の東洋大入試における合格者数と進学者数を偏差値が高い順にデータを整理したものである。

 偏差値の欄は埼玉県の公立高校普通科の数値。

 データが不明の高校も多くあるので、合格者と進学者のデータが揃っているものだけ数値化している。

面白い結果が出た。偏差値70以上の高校ではすべて10%を切っており、6.8%となった。次に偏差値65~69の偏差値帯では20.6%、偏差値60~64では30%、偏差値55~59では39.2%、54以下は70.9%という結果となった。

ということは、何を意味するかというと、高校偏差値が下がるにつれて合格した場合に進学手続きをする人が増えていく。逆に言うと、高校偏差値が上がるにつれて、進学手続きが減っていく傾向にあるということだ。

No.56の高校は300%という一見ありえない数字と思われるかもしれないが、これは一般入試の合格者が1人でそれ以外の入試で進学したものも含めて進学者が3人いたことを意味する。

 

 下のグラフは、上の表を整理したもので、例えば偏差値70以上の高校は上の表では5校あるが、5校の合格人数と進学人数の平均人数としている。

 ここでいう進学率とは合格者に占める進学者の割合を算出したものであるが、進学者数は①現役のみの数値②一般入試以外も含むでいること、また、合格者数は①浪人も含む②一人で複数合格しているという実態もあることから、あくまでも目安とお考えいただきたい。 

 東洋大学は2019年度の入試では全国2位に志願者122,010人を集めた人気大学であるが、実際の志願者は全国5位43,842人であった。(実志願者数は週刊朝日の調査による)

 ということは、東洋大受験生は一人当たり2.8の学科を併願していることになるので、ここから類推すると実合格者数は合格者数を2.8で割ったものと考えたほうが適切で、そこから補正をかけたほうが適切化もしれない。 

※【出典】データ内の数値について:2013合格者数と進学者数の欄は2013年に刊行された「週刊朝日」に掲載された数値を参考としています。また、偏差値は複数のサイトで公表している2019年のデータを参考としております。それを基に独自に集計したデータです。

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