女子大御三家の一つ日本女子大学はどのレベルの高校からどのくらい合格しているのか、考察してみた。
これまで日東駒専、マーチ、早慶上智等、関東の有名大学を調査してきたが、私立女子大御三家といわれる日本女子大学ではいったいどのくらいの高校から合格する人が多いのか非常に興味深いので調査してみた。
膨大な量を拾うのは大変なので、代表的な地区、関東の縮図ともいえる埼玉県から埼玉県公立高校普通科の偏差値を基準に抽出した。
私立高校はコースが多岐にわたり、一律の偏差値を出しにくいので除外している。
以上により、抽出作業したものが次の表である。
この表の見方としては高校名はサンプルとして、NO1からNO68までの公立高校を偏差値の高い順にならべ、その高校の日本女子大学への合格者数と偏差値×合格人数を計として併記したものである。
日本女子大学への合格者平均は高校偏差値では何と衝撃の69.0
東京女子大学と同様に驚きの結果だった。
データを整理した結果、日本女子大学へ一般入試により合格するというのはかなり難しいということがわかった。
女子大斜陽化と言われる中で、「それって本当なの?」と疑うような偏差値は何と69.0であった。
この数値は最近何かと比較されてきた日東駒専より上、早慶上智に次ぐレベル。
合格者の平均偏差値が69を超えるということは合格者の平均的レベルが学年の上位2.87%、34.8人に1人に入らなければとれない数字ということ。
これは「日本女子大学に合格したら本当にすごい!」というレベルだ。
次に上の表を視覚的に見ていこう。
ご覧のとおり日本女子大学に合格するのは普通の高校生(偏差値50)の場合ほぼ無理と言える。
偏差値54以下の高校は全合格者に占める割合がわずか0.6%にすぎない。
偏差値60未満の高校に対象を広げても全合格者に占める割合が0.9%だ。
ただ、日本女子大学の合格ボリュームゾーンは日東駒専と同じ偏差値65~69である。
これは偏差値69の高校の大量合格により、平均偏差値を押し上げていることによる。
日本女子大学の高校合格者平均偏差値が予想よりはるかに高かった。
斜陽化により女子大が淘汰されてゆく中、本当はすごい偏差値の高校の集まりだった日本女子大学。
女子大御三家といわれる津田塾大、東京女子大、日本女子大学がハイレベルハイスクールで固められているわかったこの調査。
今後の行方は見逃せないものがある。
※この偏差値は大学受験の偏差値とはまったく別ものであることをご理解いただきたい。
※【出典】データ内の数値について:高校別合格人数の欄は2020年3月に毎日新聞出版「サンデー毎日4.12号」に掲載された数値を参考としています。また、偏差値は複数のサイトで公表している2019年のデータを参考としております。それをもとに独自に集計したデータです