東京女子大学合格難易度について(新たな視点)

2020東京女子大学合格者の出身高校から高校偏差値の平均を算出

 女子大御三家の一つ東京女子大学はどのレベルの高校からどのくらい合格しているのか、考察してみた。

 

 

 これまで日東駒専、マーチ、早慶上智等、関東の有名大学を調査してきたが、私立女子大御三家といわれる東京女子大学ではいったいどのくらいの高校から合格する人が多いのか非常に興味深いので調査してみた。

 膨大な量を拾うのは大変なので、代表的な地区、関東の縮図ともいえる埼玉県から埼玉県公立高校普通科の偏差値を基準に抽出した。

 私立高校はコースが多岐にわたり、一律の偏差値を出しにくいので除外している。

 以上により、抽出作業したものが次の表である。

 この表の見方としては高校名はサンプルとして、NO1からNO68までの公立高校を偏差値の高い順にならべ、その高校の東京女子大学への合格者数と偏差値×合格人数を計として併記したものである。

表 2020年度東京女子大学への高校別合格人数(データ:埼玉県の公立高校)

東京女子大学への合格者平均は高校偏差値では何と衝撃の69.4 

 これまでの調査の中で一番驚いた結果だった。

 データを整理した結果、東京女子大学へ一般入試により合格するというのは恐ろしいくらいに難しいということがわかった。

 女子大斜陽化と言われる中で、「それって本当なの?」と疑うような偏差値はザ!69.4

 この数値は最近何かと比較されてきた日東駒専のはるか彼方、マーチ津田塾越えで上智レベルといえる。

 合格者の平均偏差値が69を超えるということは合格者の平均的レベルが学年の上位2.87%、34.8人に1人に入らなければとれない数字ということ。

 これは「東京女子大学に合格したら本当にすごい!」というレベルでしょう。 

 次に上の表を視覚的に見ていこう。

東京女子大学 出身高校偏差値帯別合格者数と占有率
棒グラフ 東京女子大学 出身高校偏差値帯別合格者数
円グラフ 東京女子大学 出身高校偏差値帯別占有率

ご覧のとおり東京女子大学に合格するのは普通の高校生(偏差値50)の場合ほぼ無理と言える。

 偏差値54以下の高校は全合格者に占める割合がわずか0.3%にすぎない。

 東京女子大学の合格ボリュームゾーンは偏差値70である。

 以上のデータからもわかるように早慶上智やマーチと同様に東京女子大学の山は70以上であるということがわかったが、65~69の層もかなり多い。

 ただ、64以下の層がガクッと減ってしまうのが特徴である。

 東京女子大学の高校合格者平均偏差値が予想よりはるかに高く、マーチ越え早慶上智並みの超難関大学と言える結果となった。

 斜陽化により女子大が淘汰されてゆく中、本当はすごい偏差値の高校の集まりだった東京女子大学。

 今後の行方は見逃せないものがある。

※この偏差値は大学受験の偏差値とはまったく別ものであることをご理解いただきたい。

※【出典】データ内の数値について:高校別合格人数の欄は2020年3月に毎日新聞出版「サンデー毎日4.12号」に掲載された数値を参考としています。また、偏差値は複数のサイトで公表している2019年のデータを参考としております。それをもとに独自に集計したデータです

 

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